【2月11日 AFP】スイスの金融大手UBSが10日に発表した2008年12月期決算は、最終損益が196億9000万スイス・フラン(約1兆5500億円)の赤字となった。スイス企業で過去最大の赤字で、08年10-12月期に計上した81億フラン(約6400億円)の純損失が響いた形だ。UBSはまた、2000人の追加人員削減も発表した。

 UBSによると、追加人員削減は年内に行われる予定で、損失の中心となった投資銀行部門が対象となるという。

 一方、UBSは今回の巨額の赤字にもかかわらず、社員に対しては、総額21億5000万フラン(約1700億円)のボーナスを支払うとしている。

 このうち、契約上支払う義務のあるボーナス額は総額の半分以下で、残りの11億6100万フラン(約910億円)は取締役会が決定した、金額変更が可能なボーナスだという。なお、取締役会メンバーは08年のボーナスは受け取らないとしている。(c)AFP/Hui Min Neo