【2月6日 AFP】景気低迷が続く英国で、ロンドン(London)のレストランが、料理の満足度に応じて顧客が値段を決めて払うというサービスを、2月末までの期間限定で提供している。

 このレストランは、金融街シティ(City)に近いファーリンドン(Farringdon)にある地中海料理店「リトル・ベイ(Little Bay)」。

 信用収縮のあおりを受け停滞ムードの漂うシティで働く人びとを対象としたサービスだ。

「食事代は100ポンド(約1万3500円)でも1ペ二ー(約1.3円)でも顧客の自由。ただ、われわれの料理やサービスの対価として納得する値段を払ってもらえればいい」と「リトル・ベイ」のオーナー、ピーター・イリック(Peter Ilic)氏は話す。

 飲み物はサービスの対象外だが、水(ミネラルウオーターを除く)は無料だ。

 こうした企画を実施した理由について、イリック氏は「多くの人が落ち込んでいる今、人びとのためになることをしたかった」と説明する。

 サービスを始めてから、手ごろでおいしいランチを求めるシティの金融マンたちが多く来店しているという。

 同店は通常時のメニューも、前菜が平均2.25ポンド(約300円)、メーン料理が平均8.80ポンド(約1200円)と、ロンドン中心部にあるレストランとしては手ごろな価格だ。(c)AFP