【1月30日 AFP】米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が29日発表した2008年10-12月期(第4四半期)決算は、売上高が前年同期比18%増の67億ドル(約6000億円)、純利益が同9%増の2億2500万ドル(約200億円)となり、米小売り業が軒並み不振に陥る中、増収増益を確保した。

 1株あたり利益は52セントで、市場予想の31セントを大幅に上回った。為替差損がなければ売上高は前年同期比24%だったという。

 同時に発表した08年12月期決算は、純利益が前年比36%増の6億4500万ドル(約580億円)となり、1株あたり利益も市場予想の1.37ドルを大幅に上回る1.49ドルだった。

 09年1-3月期についても、9-19%の増収を予想、45-49億ドル(約4000-4400億円)の売上高になるとの見方を示している。

 アマゾン・ドットコムの創始者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏は声明で、第4四半期の同社の電子書籍端末「キンドル(Kindle)」に対し、「異例の強い」需要があったと述べた。販売台数は公表していない。

 アマゾンは、2月にニューヨーク(New York)でキンドルの最新版を発表するとみられている。アマゾンによると、キンドル向けの電子書籍は、米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙の現在のベストセラー本112冊のうち103冊を含む23万点が提供されている。(c)AFP