【1月30日 AFP】英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(Royal Dutch Shell)が29日に発表した2008年第4四半期(10-12月)最終損益は、原油価格の急落に伴い在庫評価が下落したことを受け、28億1000万ドル(約2500億円)の赤字となった。原油価格が高騰していた前年同期は、84億7000万ドル(約7600億円)の黒字だった。

 同社によると、08年第4四半期は原油・天然ガス関連の商品先物基準価格が世界的に急落し、その結果、石油製品の在庫評価も下落したことで、正味運転資本が約150億ドル(約1兆3500億円)減少したとしている。

 シェルのグループ全体の原油生産量は1日あたり341万5000バレルで、08年全体では約2%の減少となった。

 08年通期では、売上高は前年比29%増の4580億ドル(約41兆円)となったものの、純利益は同16%減の262億8000万ドル(約2兆3600億円)となった。一方、第4四半期だけでみると、売上高は前年同期に比べ約4分の1の810億ドル(約7兆2700億円)に減少している。(c)AFP/Ben Perry