【1月28日 AFP】フランス政府は、世界的な景気後退による受注減などで業績悪化に直面している欧州航空機大手エアバス(Airbus)を支援するため、航空会社や運輸会社などに対し、航空機の購入費用として総額50億ユーロ(約5900億円)を金融機関を通じて融資する。同国の経済・財政・雇用省が26日、発表した。

 すでに受注した多数の航空機について、世界的な景気後退の影響で発注元が支払えなくなる可能性もあることから、エアバス社は大幅な収益減に直面するとみられている。

 同省高官によると、金融機関が航空関連企業を支援するかわりに、政府が金融機関に対し資本強化に向け100億ユーロ(約1兆1800億円)規模の支援策を行うという。

 同高官は、仏経済紙レゼコー(Les Echos)の報道について確認し、「この支援策で、航空機購入のための融資を受けられないでいる企業に対応することができる」と述べた。(c)AFP