ブログを無料新聞で地域限定発行、米国のベンチャー
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【1月26日 AFP】米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)のベンチャー企業が、インターネット上のブログを地域限定のフリーペーパー(無料新聞)として印刷する事業で、オンライン広告同様にターゲットを絞った安価な広告を提供し、新聞界を改革、活性化しようと乗り出している。
このブログと新聞を合体した「プリンテッド・ブログ(Printed Blog、印刷ブログの意)」は20日、シカゴとカリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)の街頭に初登場した。数週間以内にはニューヨークでも発行が開始される。
元経営コンサルタントで「プリンテッド・ブログ」の創始者ジョシュア・カープ(Joshua Karp)氏は「(ブログやニュースサイトなどのコンテンツ配信を取得・講読するソフトの)アグリゲーターがオンラインで効果をあげている原理を新聞業界にも応用し、機能するかどうか試したい」と語る。
地域を限定し内容を特化したフリーペーパーの印刷は、最低1000部から可能だという。カープ氏は、成長すれば、大都市では50から100種類の「プリンテッド・ブログ」が発行されることになる可能性もあると言う。また、読者が読みたい記事を投票することもできるようになるだろう。「インターネット上のソーシャル・ネットワークに対し、こちらが焦点を当てるのは、ブロガーの実生活における付き合いのネットワークだ」(カープ氏)
一方、従来の新聞に比べ「プリンテッド・ブログ」が圧倒的に有利な点は、原価構造だ。従来の新聞では、記者や各種プロのフリーランスたちへの給与と見返りに記事が提供され、それらのコストは広告収入でまかなわれる。しかし、「プリンテッド・ブログ」では編集なしでブロガーの書いたブログを自動でレイアウトするつもりだ。地域フランチャイズ契約を結んだ家庭などに1台8000ドル(約71万円)のプリンターを設置して印刷、配布するという。
広告料は1件15ドルから25ドル(約1330円から2230円)。ターゲットを狭い地域に限定するため、ブティックやレストランといった地元ビジネスの情報が、読者に伝わりやすい。カープ氏は将来的に、通勤する人たちが朝夕読めるよう、1日2回の発行を目指している。
記事の提供契約を結んだブロガーの1人、クリス・オシェア(Chris O'Shea)さんは現在、ニューヨークの業界紙に広告に関する原稿をフルタイムで執筆しているが、いつかブロガーとしてだけで食べていけるようになることを夢見る。「ブログを違う人たちに読んでもらうというのは良いアイデアだと思い、加わることにした。電車から降りた誰かがこの新聞を広げたら、また新たな読者が増える。ブロガーとしては、いつも読者が広がることが嬉しいからね」と語った。(c)AFP/Mira Oberman
このブログと新聞を合体した「プリンテッド・ブログ(Printed Blog、印刷ブログの意)」は20日、シカゴとカリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)の街頭に初登場した。数週間以内にはニューヨークでも発行が開始される。
元経営コンサルタントで「プリンテッド・ブログ」の創始者ジョシュア・カープ(Joshua Karp)氏は「(ブログやニュースサイトなどのコンテンツ配信を取得・講読するソフトの)アグリゲーターがオンラインで効果をあげている原理を新聞業界にも応用し、機能するかどうか試したい」と語る。
地域を限定し内容を特化したフリーペーパーの印刷は、最低1000部から可能だという。カープ氏は、成長すれば、大都市では50から100種類の「プリンテッド・ブログ」が発行されることになる可能性もあると言う。また、読者が読みたい記事を投票することもできるようになるだろう。「インターネット上のソーシャル・ネットワークに対し、こちらが焦点を当てるのは、ブロガーの実生活における付き合いのネットワークだ」(カープ氏)
一方、従来の新聞に比べ「プリンテッド・ブログ」が圧倒的に有利な点は、原価構造だ。従来の新聞では、記者や各種プロのフリーランスたちへの給与と見返りに記事が提供され、それらのコストは広告収入でまかなわれる。しかし、「プリンテッド・ブログ」では編集なしでブロガーの書いたブログを自動でレイアウトするつもりだ。地域フランチャイズ契約を結んだ家庭などに1台8000ドル(約71万円)のプリンターを設置して印刷、配布するという。
広告料は1件15ドルから25ドル(約1330円から2230円)。ターゲットを狭い地域に限定するため、ブティックやレストランといった地元ビジネスの情報が、読者に伝わりやすい。カープ氏は将来的に、通勤する人たちが朝夕読めるよう、1日2回の発行を目指している。
記事の提供契約を結んだブロガーの1人、クリス・オシェア(Chris O'Shea)さんは現在、ニューヨークの業界紙に広告に関する原稿をフルタイムで執筆しているが、いつかブロガーとしてだけで食べていけるようになることを夢見る。「ブログを違う人たちに読んでもらうというのは良いアイデアだと思い、加わることにした。電車から降りた誰かがこの新聞を広げたら、また新たな読者が増える。ブロガーとしては、いつも読者が広がることが嬉しいからね」と語った。(c)AFP/Mira Oberman