【1月25日 AFP】欧州の航空機大手エアバス(Airbus)のトーマス・エンダース(Thomas Enders)最高経営責任者(CEO)は25日、世界的な景気後退と信用収縮の影響で、2009年の航空機受注数が50-60%減少する可能性があると述べた。

 エンダースCEOは、サウジアラビアの首都リヤド(Riyadh)でグローバル競争力フォーラム(Global Competitiveness Forum)に出席し、2007-08年の航空機販売の主要市場の一角を担っていたペルシャ湾岸諸国の好調市場においてさえ、需要が枯渇し始めていると語った。

 また、エンダースCEOは、エアバスが長期的な下降傾向に向けて準備を進めていると付け加えた。

 これに先立って今月、同CEOは、09年の受注数が、03年以降初めて納入数を下回る見通しだと警告していた。

 エアバスのウェブサイトによると、エアバスは08年には航空機483機を納入し、総額1000億ドル(約8兆9000億円)相当の777機を受注した。一方、ライバルの米航空大手ボーイング(Boeing)は、375機の納入と662機の受注にとどまっていた。(c)AFP