【1月16日 AFP】(一部更新)本田技研工業(ホンダ、Honda Motor)は16日、不況による需要の落ち込みのため、4月末まで国内の期間従業員の契約を更新せず3100人の人員を削減し、今年度の国内の生産台数を5万6000台削減すると発表した。

 今年度の同社の国内の生産台数は前年度比10%減の116万8000台になる。同社は前年12月に国内生産の5万4000台削減と2010年に予定していた高級車ブランド「アキュラ(Acura)」の日本投入延期を発表したほか、円高と世界経済の低迷で今年度通期の予想純利益を50%以上下方修正していた。また同社のF1撤退のニュースは衝撃を持って受け止められた。

 燃費の良い小型車への需要の高まりを受けここ数年急速に事業を拡大してきた日本の自動車メーカーだが、景気後退の影響からは逃れられなかった。トヨタ自動車(Toyota Motor)や日産自動車(Nissan Motor)などのほかの自動車メーカーも人員削減や減産を行っている。(c)AFP