【1月15日 AFP】英BBCは、英政府が15日、ロンドン(London)・ヒースロー(Heathrow)空港の第3滑走路を建設する拡張計画を承認する見通しだと報じた。

 世界最大級の国際ハブ空港であるヒースロー空港の拡張計画をめぐっては、騒音拡大や温室効果ガスの排出増加を懸念する環境団体や地域住民が反対しており、英経済に不可欠かつ雇用創出につながると主張する産業界や航空業界と激しく対立している。

 拡張反対派は、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相率いる与党・労働党内にもおり、議員40人以上が計画に反対しているほか、報道によると閣僚の間でも意見が割れている。最大野党の保守党も計画に反対している。

 こうした中、ジェフ・フーン(Geoff Hoon)運輸相は、新滑走路の使用を騒音と排ガスの少ない新型機に制限することで、空港拡張による環境への影響に対する懸念を和らげたい意向だと、BBCは伝えている。(c)AFP