【1月14日 AFP】米インターネット検索大手ヤフー(Yahoo)は13日、同社の最高経営責任者(CEO)に、ソフトウェア開発大手「オートデスク(Autodesk)」のキャロル・バーツ(Carol Bartz)取締役会長(60)が就任したと発表した。

 報道機関とアナリスト向けの電話会見でバーツ氏は、「ヤフーはここ数年業績不振で内向きの考え方になっていたが、この会社に大きなチャンスがあると思ったからこそ私はこの仕事を引き受けた。腕まくりをしてがんばっていく」と述べた。

 オートデスクは、米カリフォルニア(California)州サンラファエル(San Rafael)に本社を置き、従業員数は約7000人。バーツ氏は、1992年から2006年4月まで同社の社長兼会長兼CEOを務めた。サンマイクロシステムズ(Sun Microsystems)、デジタル・エクイップメント(Digital Equipment)、スリーエム(3M)での勤務経験があり、シスコ・システムズ(Cisco Systems)、インテル(Intel)、ネットアップ(NetApp)の取締役も務めている。

 ヤン氏は、米ソフトウエア最大手マイクロソフト(Microsoft)からの470億ドル(約4兆2000億円)の買収提案を拒否したことで、ヤフー株主の多くから反感を買い、前年11月18日にCEO辞任を表明していた。ヤン氏はCEO辞任後もヤフーに留まる。有力なCEO候補と見られていたスー・デッカー(Sue Decker)社長は退任する。(c)AFP