【1月14日 AFP】世界のワイン需要は、ロシアや中国での消費が伸びていることから、世界的な景気減速にもかかわらず、2012年まで増加し続けていく。こうした調査結果が13日、フランスで発表された。

 アジア最大のワイン・スピリッツの国際見本市「ヴィネクスポ(Vinexpo)」が行った調査によると、ロシアと中国では08-12年に、ワイン需要がそれぞれ24.4%増、36.6%増と「素晴らしく増加」するとみられているという。

 中露両国のワイン愛好者の数は、ワインの国際市場の成長の58%を担うようになるとされ、12年までには両国のワイン消費量はスペインを追い抜くとみられている。

 ワインの消費国114か国と製造国28か国を対象に行われた調査の結果、03-07年に世界全体のワイン需要は6%も増加していたという。

 米国は今後4年で、近年需要が低下しているフランスやイタリアを追い抜き、世界最大のワイン市場となるとみられている。また、世界のワイン生産量は今後4年で3.83%増加し、ボトル360億本分に達するという。(c)AFP