【1月10日 AFP】韓国の双龍自動車(Ssangyong Motor)は9日、世界的な景気悪化の影響によって販売不振が深刻化したことから、ソウル(Seoul)地裁に法定管理(日本の会社更生法手続きに相当)を申請したと発表した。また、同社のチェ・ヒョンタク(Choi Hyung-Tak)社長が同日、辞任したことも明らかにした。

 双龍自動車によると、親会社の中国自動車大手、上海汽車集団(Shanghai Automotive Industry CorpSAIC)が8日、緊急の取締役会を開き法定管理を決定したという。双龍自動車は2週間前に銀行からの新規融資を断られていた。

 双龍自動車の広報担当によると、裁判所は現在、再建か清算かについて検討しているという。判断は1か月以内に下される見込みだが、裁判所はその前に、双龍自動車の資産の凍結を命じるものとみられている。

 世界的な経済危機の中、双龍自動車のメイン車種であるスポーツ用多目的車(SUV)の販売は急速に落ち込んでおり、同社が買収・救済されるだけの魅力があるかどうかについては不透明だ。(c)AFP/Park Chan-Kyong