【1月7日 AFP】米国の約20万世帯にベネズエラが提供した低価格の暖房用灯油を配給していた米非政府組織(NGO)Citizens Energy Corporationは6日、ベネズエラ国営CITGOの子会社が提供を打ち切るため暖房用灯油提供プログラムを停止すると発表した。原油価格が下落したためだという。

 ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領は05年、原油価格が上昇するなか、米国に低価格の灯油を提供すると発表。プロパガンダと決めつけた人びともいたが、2007年には1億ドル(約94億円)相当の石油を提供した。

 原油価格は前年7月以降、1バレル130ドル超から27ドル前後にまで急落し、外貨収入の90%、歳入の約半分を石油に頼っているベネズエラでは懸念が高まった。

 Citizens Energy Corporationのジョゼフ・ケネディ(Joseph Kennedy)代表は、低価格灯油の提供継続をチャベス大統領に個人的に訴えたが効果がなかったと語った。(c)AFP