【1月7日 AFP】2008年の国内の家庭用ゲーム市場は、ゲーム機本体やソフトの販売が前年比15.3%減の5826億円となり、4年ぶりの縮小となった。新たなゲーム機の発売がなかったことなどが背景にあるとみられている。ゲーム業界調査やゲーム雑誌出版を行うエンターブレイン(Enterbrain)が6日、発表した。

 08年が不振だった背景には、06年に発売されたソニー(Sony)の「プレイステーション3(PlayStation 3PS3)」や、任天堂(Nintendo)の「Wii(ウィー)」のヒットなどに沸いた07年に比べ、新たなゲーム機の発売が少なかったことが大きく影響している。
 
 エンターブレインによると、08年のWiiの販売台数は291万台、PS3は99万1000台だったという。また、携帯型ゲーム機では、任天堂の「ニンテンドーDS(Nintendo DS)」が403万台、ソニーの「プレイステーション・ポータブル(PSP)」が354万台を売り上げたという。

 一方、米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)の家庭用ゲーム機「Xbox 360」の08年の日本国内市場での販売台数は、わずか31万8000台にとどまり、苦戦を強いられている。

08年のゲームソフトの販売数も、任天堂の「Wiiフィット(Wii Fit)」などいくつかのタイトルでのヒットはあったものの、前年比7.9減となった。(c)AFP