ポールソン米財務長官「金融危機は世界的な不均衡が要因」
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【1月3日 AFP】まもなく任期を終えるヘンリー・ポールソン(Henry Paulson)米財務長官は、2日付の英フィナンシャル・タイムズ(Financial Times、FT)紙のインタビューで、新興市場の成長とその結果としての不均衡への対策に失敗したことが、世界的な金融危機の原因の1つであるとの考えを示した。
ポールソン長官は、貯蓄が進んだ中国などの急成長国と、支出の多い国々との間の不均衡が、今回の金融危機の根底にあると語った。
金融危機に先立つ数年間、低インフレや貿易と資本移動が急激に拡大するなか、中国や石油輸出国の貯蓄が、他国の運用利回りに下方圧力を加えた。
これが金利の低下をもたらし、投資家を高リスク資産へ向かわせることになり、米国のサブプライムローンのような高リスクの住宅ローン市場の崩壊、さらには世界的な金融危機の種をまく結果となったという。
ポールソン長官は、金融危機の要因は金融システムに限ったことではないと述べ、将来の危機を回避するためには金融規制とリスク管理の強化のみならず、世界規模のマクロ経済的な協調が必要だと主張した。(c)AFP
ポールソン長官は、貯蓄が進んだ中国などの急成長国と、支出の多い国々との間の不均衡が、今回の金融危機の根底にあると語った。
金融危機に先立つ数年間、低インフレや貿易と資本移動が急激に拡大するなか、中国や石油輸出国の貯蓄が、他国の運用利回りに下方圧力を加えた。
これが金利の低下をもたらし、投資家を高リスク資産へ向かわせることになり、米国のサブプライムローンのような高リスクの住宅ローン市場の崩壊、さらには世界的な金融危機の種をまく結果となったという。
ポールソン長官は、金融危機の要因は金融システムに限ったことではないと述べ、将来の危機を回避するためには金融規制とリスク管理の強化のみならず、世界規模のマクロ経済的な協調が必要だと主張した。(c)AFP