【1月1日 AFP】ロシア政府系の天然ガス独占企業ガスプロム(Gazprom)は1日、ウクライナへのガス供給を同日午前10時(日本時間午後4時)に停止したことを発表した。

 ガスプロムによるとウクライナに送っていたガスのうち、日量9000万立方メートルの供給を停止したという。しかし、ウクライナより先の欧州向けの日量3億立方メートルのガス供給は続けているとしている。

 ロシアは、欧州連合(EU)が域内で消費するガスの約4分の1を供給しており、EUはガス輸入の40%以上をロシアに依存している。ウクライナとEU各国は冬季のガス需要をまかなうに十分な備蓄があり、当面はロシアからウクライナへのガス供給停止の影響は最小限にとどまるとしている。

 ガスプロムは、31日までに、ウクライナが未払いになっている出荷済みのガスの代金を支払い、両国間の09年のガス供給契約交渉がまとまらなければ、ウクライナ向けのガス供給を停止すると繰り返し警告していた。ロシアとウクライナの双方は31日夜、交渉は決裂したと発表していた。(c)AFP