【12月31日 AFP】国際航空運送協会(IATA)が20日発表した11月の国際航空輸送実績によると、旅客は前年同月比4.6%減、貨物も「衝撃的な」13.5%減で、減少幅は旅客が過去3か月で最大、貨物は米同時多発テロ以来最大となった。

 世界的な金融危機が深刻化するなか、需要が最も減少したアジア太平洋地域の航空会社の収益は、貨物輸送量の減少による「過度」の影響を受ける見通し。

 11月の旅客輸送の落ち込みが最も大きかったのはアジア太平洋地域で、定員を5.1%削減したが旅客数はこれを上回る9.7%減となった。

 北米でも、「投資銀行部門が破たん寸前で、その結果による商用利用の減少」の影響で旅客数は4.8%減となった。

 中東では、情勢が緊迫化する以前は2ケタだった旅客数の伸び率が5.6%にとどまった。(c)AFP