【12月23日 AFP】経済協力開発機構(Organisation for Economic Cooperation and DevelopmentOECD)のアンヘル・グリア(Angel Gurria)事務総長は22日、国際的な金融経済危機の中、世界全体の失業者数が2010年までに2500万人に達するおそれがあると発言した。

 グリア事務総長は仏BMDラジオで、「OECD域内だけで800万から1000万人の雇用が失われつつある。世界全体の失業者は2010年までに2000万から2500万人に達するだろう」と語った。

 グリア事務総長は最も打撃の大きな分野として建設業界を挙げ、特にスペインやアイルランドの状況がひどいと述べた。また、中国や日本、米国の救済策を引き合いに出し、欧州各国は景気刺激策を拡大すべきだと述べた。

 仏パリ(Paris)に本部を置くOECDには先進国すべてを含む30か国が加盟しており、世界の経済予測を実施し、発表している。(c)AFP