【12月18日 AFP】17日の米株式市場では、米アップル(Apple)が前日、同社のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)最高経営責任者(CEO)が、来年1月の「マックワールドカンファレンス&エクスポ(Macworld Conference and Expo)」で、毎年恒例となっている基調講演を行わないことを発表したのを受け、アップル株が急落した。

 アップルの突然の発表によって、ジョブズ氏が病気であるとかアップルには発表する新製品がないのではないかとの憶測が飛び交っている。これを受け、17日のニューヨーク(New York)市場では、アップル株の終値が前日比6.57%安の89.16ドルに急落した。

 専門家は、こうした反応について「昔からあるものだ。今回のように突然何かが中止になれば、理由にかかわらず、株価にはマイナスの影響がでる」と指摘。別の専門家は、ジョブズ氏が基調講演を中止した理由として「何も発表するような製品がないからだ」と語った。

 アップルにとって、マックワールドで製品を発表し続けることは、毎年1月に新製品を発表しなければならないという大きなプレッシャーになっていたとの見方が強い。ある専門家は、こうした状態は、一定の製品開発サイクルをもつ企業にとっては維持できるものではないと指摘した。(c)AFP