【12月13日 AFP】カナダ自動車労組(CAW)は12日、同国にある経営難に陥っている米自動車大手3社(ビッグスリー)の工場が来年1月、市場の需要減少に伴い稼働を休止すると発表した。

 CAWのKen Lewenza委員長は「組み立て工場の大部分が、販売台数の激減と世界的な金融危機の影響による在庫調整のため稼働を休止する」と語った。

 また、ゼネラル・モーターズ(General Motors)とフォード・モーター(Ford Motor)、クライスラー(Chrysler)の組み立て工場の従業員合わせて約3万人は「1か月間あるいは数週間」休職させると記者団に語った。

 同委員長はさらに、政府に支援を求めた。これに先立ちジェームズ・フレアティ(James Flaherty)財務相は、詳細については明らかにしなかったものの政府は「自動車産業の救済に前向きだ」との姿勢を示していた。

 ビッグスリーのカナダ子会社は前週、同国の自動車産業の中心地であるオンタリオ(Ontario)州での活動再編のため、カナダ当局に対し60億カナダドル(約4400億円)の支援を求めていた。

 またGMは12日、「急速な市況の悪化に対応し」北米での生産量を一時的に30%削減すると発表した。

 GMは声明で、市場需要などに応じた生産量の調整を目的として、北米での生産量を2009年第1四半期に約30%、生産台数にして約25万台削減すると発表した。

 米国14か所、カナダとメキシコの各3か所の工場が一時閉鎖の対象となる。(c)AFP