【12月8日 AFP】ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙やシカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)紙などを傘下にもつ米メディア大手トリビューン(Tribune Company)が、週内にも破産申請を行う可能性があると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙(電子版)が7日報じた。

 同紙は関係筋の話として、トリビューンは財務顧問として投資銀行のラザード(Lazard)と、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請の相談役として法律事務所のシドリーオースティン(Sidley Austin)と、それぞれ契約したという。

 同紙によるとトリビューンは、2007年12月に不動産王サミュエル・ゼル(Samuel Zell)氏に買収されて以降、経営不安が続き、資金力が低下。年内に必要な利払いなど10億ドル(約930億円)の調達が困難との見方が出ているほか、来年6月には5億1200万ドル(約480億円)の債務返済が控えている。

 トリビューンは、ロサンゼルス・タイムズやシカゴ・トリビューンなど主要日刊紙8紙のほか、複数の地方テレビ局を傘下にもつ。(c)AFP