【12月5日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は4日、世界的な景気悪化に対抗するため、総額260億ユーロ(約3兆円)相当の大規模な景気刺激策を発表した。

 欧州での協調した景気対策の一環として、発表された景気刺激策には、大規模な公共事業と大きな打撃を受けている業界の資金繰り改善、雇用保障、フランスの主要産業の1つである自動車・建設業界の支援に向けた措置が盛り込まれている。

 2009年には公共投資に総額105億ユーロ(約1兆2400億円)、予定されている交通、教育、国防関連の計画に40億ユーロ(約4700億円)、国営のエネルギー、交通、郵便企業に40億ユーロを投じる。

 また、サルコジ大統領は、資金繰り改善のため政府は、110億ユーロ(約1兆3000億円)相当の売上税および研究開発投資の還付の払い戻しを迅速に実施すると述べた。

 さらに、自動車および建設業界に向けた対策を発表。約400万人の雇用を抱える両業界は、失業者数の増加に最も影響を受けている。(c)AFP