【11月22日 AFP】米ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)紙(電子版)は21日、経営不振の米自動車大手ゼネラル・モータース(General MotorsGM)の複数の取締役が、米連邦破産法11条の適用申請を含むすべての選択肢を検討する意向を持っていると伝えた。

 同紙がこの件に詳しい関係者の話として伝えたところによると、GMの経営陣の個々の姿勢が珍しく、リック・ワゴナー(Rick Wagoner)会長のそれとは完全に同じではないという。

 ワゴナー会長は今週、米連邦議会の公聴会で、破産法の適用申請は現実的な選択肢ではないとGMの経営陣は信じていると証言した。GMは政府による自社への資金支援に同意するよう、議会の説得に力を注いでいた。

 WSJ紙によると、GMの取締役会は政府支援を取り付けることが同社の最優先課題であることでは一致しているが、連邦破産法11条の適用申請の可能性も排除しないとしている。

 WSJ紙が21日に入手したGM側の文書によると、同社の取締役会が破産について議論したことは認めつつ、これが「GMの流動性の問題に対する実行可能な解決手段だとは考えていない」と明示されていた。(c)AFP