【11月7日 AFP】国際通貨基金(IMF)は6日、2009年の世界経済の見通しを修正し、世界的な金融危機によって先進国全体の成長率がマイナス0.3%になるとの予測を発表した。先進国全体でマイナスとなれば、第2次世界大戦以降初となる。

 また、09年の世界全体での経済見通しは、プラス2.2%に下方修正された。10月8日発表の見通しでは、先進国全体でプラス0.5%、世界全体でプラス3.0%と予測されていた。

 08年の世界全体の見通しもプラス3.7%と、前回予測より0.2%下方修正され、08年の先進国の見通しもプラス1.4%と、0.1%下方修正された。

 09年の成長率見通しは、米国がマイナス0.7%(10月時点ではプラス0.1%)、英国がマイナス1.3%(同マイナス0.1%)、ユーロ圏がマイナス0.5%(同プラス0.2%)と全面的な下方修正となった。また、ユーロ圏の2大国ドイツとフランスが、それぞれマイナス0.8%とマイナス0.5%の見通しとした。

 日本も、輸出部門の低迷が予測され、マイナス0.2%成長の見通しとなった。10月時点では、プラス0.5%の見通しだった。

 世界経済をけん引する新興国全体の見通しは、プラス5.1%(同プラス6.1%)に下方修正された。また、アジア圏の発展途上国全体は、プラス7.1%(同プラス7.7%)の成長見通しに下方修正された。(c)AFP