【11月6日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)は6日、世界的な金融不安をうけ、09年3月期連結業績予想について、純利益を前回予測の1兆2500億円から5500億円(前年比68%減)へ大幅に下方修正した。トヨタの決算が減益減収となるのは9年ぶり。

 木下光男(Mitsuo Kinoshita)副社長は記者会見で、下方修正の理由について、金融危機の影響が世界的に実体経済に及んでおり、特に先進国市場において自動車需要が急速に収縮していることを挙げ、世界の自動車業界は「未曾有」の危機に直面していると警戒感を示した。

 一方、合わせて発表された09年第2四半期連結業績決算も、円高と世界経済の減速の影響で、純利益は前年同期比48%減の4934億円、営業利益は同54.2%減の5820億円、売上高は同6.3%減の12兆1904億円と減益減収となった。(c)AFP