【11月5日 AFP】三菱UFJフィナンシャル・グループ(Mitsubishi UFJ Financial GroupMUFG)は4日、米地方銀行ユニオンバンカル・コーポレーション(UnionBanCalUNBC)の発行済み普通株式を全て取得し、完全子会社化を完了したと発表した。買い取り金額は約35億ドル(約3500億円)。

 三菱UFJは、8月12日にUNBCの完全子会社化を発表した時点ですでにUNBC株式の64.4%を保有していた。当初は買い取り額をUNBC株1株あたり63ドルとしていたが、後に73.5ドルに引き上げ、買い取り総額も当初の30億ドル(約3000億円)から上昇した。

 米カリフォルニア(California)州を拠点とするUNBCは、同州やオレゴン(Oregon)州、ワシントン(Washington)州に337支店をもち、資産総額は、6月30日の時点で、606億ドル(約6兆300億円)。三菱UFJは同行を完全子会社化したことで米国での業務の大きな足がかりができたことになる。(c)AFP