【11月4日 AFP】(写真追加)中国商用飛機(Commercial Aircraft Corporation of ChinaCACC)は3日、同国の航空機メーカーとして初めて米企業から国産商業用旅客機を受注したと発表した。米ゼネラル・エレクトリック(General ElectricGE)の航空機リース部門GEコマーシャル・アビエーション・ サービシーズ(GECASGE Commercial Aviation Services)にジェット旅客機「ARJ21」5機を販売する。契約にはさらに20機のオプションも含まれている。両社は3日、広東(Guangdong)省珠海(Zhuhai)で開催中の「中国国際航空航天博覧会(エアショー・チャイナ、Airshow China)」で契約を結んだ。

 契約によると中国商用飛機はARJ21を2013年から順次納入する。中国商用飛機は金額を明らかにしていないが、7億3500万ドル(約730億円)に上るとの報道もある。

「ARJ21」は「Advanced Regional Jet for the 21st Century(21世紀の進歩的リージョナル・ジェット)」の意味で、定員は70-90人。ARJ21を始め、CACCが今後製造を予定している航空機は、中国の航空機業界が欧州のエアバス(Airbus)と米ボーイング(Boeing)の2大メーカーが支配する航空機市場に参入する上で重要な役割を果たすと見られている。中国政府とCACCは2大メーカーとの競争には大型機の開発が必要だが、それは早くとも2020年ごろを目標にすべき長期的な課題だという見方を繰り返している。

 3日から9日までの日程で開催されるエアショー・チャイナには、中国の軍用機や有人宇宙船「神舟(Shenzhou)」などのほか、世界の多数の企業が出展する。(c)AFP