【11月4日 AFP】米財務省は3日、世界的な金融危機によって打撃を受けた金融部門の安定化に向け、2008年10-12月期の資金調達額が過去最大の5500億ドル(約55兆円)に上るとの見通しを発表した。

 同省関係者によると、この資金の調達額は、7月に発表されていた4080億ドル(約40兆4000億円)を大幅に上回り、四半期ベースの資金調達額としては過去最高額になるという。

 米財務省は声明で「資金調達額の増加は主に、景気支援策に絡む歳出増や歳入減、州・地方自治体による公債発行数の減少などによるもの」としている。

 米財務省はまた、米連邦政府が第3四半期(7-9月期)、市場から5300億ドル(約52兆4000億円)の資金を調達したことを明らかにした。このうち3000億ドル(約30兆円)が、経済支援策の一環として9月中旬に導入された、連邦準備制度理事会(Federal Reserve BoardFRB)の補正資金調達措置(Supplementary Financing ProgramSFP)によるものだという。(c)AFP