【10月28日 AFP】米新聞雑誌部数公査機構(Audit Bureau of CirculationsABC)が27日発表した統計によると、今年9月までの6か月間で米主要新聞の大半が発行部数を大幅に減らしていることが明らかになった。部数減によって全米の新聞社で経費節減圧力が高まっているという。

 ABCは、日刊紙507紙の発行部数(速報値)が、前年同期4002万部から4.64%減の3816万部にまで減少しているとしている。

 ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は、前年同期比3.58%減の100万665部、ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙は同5.20%減の73万9147部となった。ワシントン・ポスト(Washington Post)紙は同1.94%減の62万2714部、シカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)紙は同7.75%減の51万6032部となった。

 業界誌「Editor & Publisher」によると、米北東部の複数の主要新聞では経費削減のために、米新聞社などの協同組合であるAP通信(Associated PressAP)との契約から新聞社間で記事・写真を共有化する方向に切り替える動きも見られるという。

 具体的には、ニューヨーク(New York)州のNew York Daily News紙、ニューズデイ(Newsday)紙、Buffalo News紙、Times-Union of Albany紙、さらにニュージャージー(New Jersey)州のStar Ledger of Newark紙などの名前が挙がっている。(c)AFP