【10月23日 AFP】(写真追加)フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は23日、世界的な金融不安による信用収縮で経営危機にある企業経営者らの救済を目的とした政府系ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド、SWF)を設立すると発表した。

 仏東部アヌシー(Annecy)で開催された財界トップらとの会議の席で明らかにしたもので、国家戦略上、重要性の高い企業を世界的な信用収縮から保護するための「大規模な介入」となると言明した。

 政府系ファンドの設立は、フランス産業界に対する救済策の一環で、サルコジ大統領は「迅速なファンド設立を議会に求める」と述べた。

 フィガロ(Le Figaro)紙が大統領側近の話しとして伝えたところによると、ファンドは2000億ユーロ(約25兆円)規模で、既存の政府介入資金と公営企業の株式を合併させて設立するという。(c)AFP/Nadege Puljak