【10月20日 AFP】オランダ政府は19日、世界的な金融危機をめぐる金融機関救済策の一環として、同国金融大手INGグループ（ING）に100億ユーロ（約1兆3600億円）の公的資金による資本注入をすると発表した。INGは世界でも第20位に入る金融大手。

　ファウター・ボス（Wouter Bos）財務相によると、公的資金の融資期間は無期限で、INGから配当金が出た場合、政府はその中から少なくとも8.5％の利子を受け取る。利子は最大で25％となる可能性もあるという。

　INGが17日発表した2008年7-9月期の決算見通しでは、金融危機と資産の評価損で5億ユーロ（約680億円）の純損失とされた。同社株式は先行き懸念の観測から27.5％も下落した。

　オランダ政府は2週間前に、ベルギー、ルクセンブルク両政府とともにベルギー・オランダ金融大手フォルティス（Fortis）の救済に168億ユーロ（2兆3000億円）を投じることを発表している。(c)AFP/Gerald de Hemptinne