【10月17日 AFP】香港の玩具メーカー、合俊集団(スマートユニオン、Smart Union)は今週、広東(Guangdong)省東莞(Dongguan)にある米国向けの玩具生産工場を閉鎖した。17日の英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が報じた。
 
 同社の人事部によると、人件費や原材料費の高騰、人民元高などに加え、金融危機の影響で米国の玩具市場が冷え込んだことが工場閉鎖の最大の原因だという。同工場の従業員は6000人以上。

 合俊集団は上場している香港株式市場に、今年前半だけで2億100万香港ドル(約26億1300万円)の損失を出したと報告していた。チャイナ・デーリーは損失が膨れ資金繰りが厳しくなっていたと伝えた。工場閉鎖が一時的なものか、それとも廃止されるのかは明らかにされていない。

 合俊集団は主に米玩具メーカー、マテル(Mattel)やディズニー(Disney)ブランドの製品を製造・輸出していた。中国の玩具生産と輸出は世界最大で、2007年には170億個の玩具が中国から世界に供給された。(c)AFP