【10月17日 AFP】16日の各国株式市場は、米経済指標の悪化や景気後退懸念、新たな銀行救済などを背景に、金融危機が今後も続くとの見方が強まり、再び混乱に見舞われた。

 米国では、9月の鉱工業生産指数が予想を超える悪化を示したことなどから、一連の金融危機が製造業部門にまで波及していることが明らかになった。こうしたことから、景気減速は根が深く、長期間に及ぶとの観測が強まっている。

 同日の東京市場では終値が前日比11.4%も急落し、約20年ぶりの下落率を記録した。東京市場に続く欧州市場も、大幅に下落した。

 一方、米国市場では、主要指標が急落して始まったものの、その後買い戻しが入り急反発して取引を終えるなど、投資家の先行き不透明感と気まぐれさを象徴するかのように乱高下をくり返した。

 ニューヨーク(New York)市場では、ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)が、前日比401.35ドル(4.68%)高の8979.26ドルで取引を終えた。この日の取引は変動幅が約800ドルとなる荒い展開となった。

 ハイテク株中心のナスダック(Nasdaq)総合株価指数は、前日比89.38ポイント(5.49%)高の1717.71で引けた。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500種株価指数も同38.59ポイント(4.25%)高の946.43で引けた。(c)AFP