【10月16日 AFP】三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries)は16日、11月から初の国産ジェット旅客機となる「MRJ(三菱リージョナルジェット、Mitsubishi Regional Jet)」の営業活動を米国でも開始すると発表した。市場規模は大きいが競争も激しい米大陸のリージョナル小型ジェット機市場への切り込みを図る。

 同社の航空機部門は70万ドル(約7000万円)を費やして米テキサス(Texas)州の子会社を拠点に北米カナダから南米チリまでに広がる巨大市場を狙う。MRJは国産旅客機としては40年ぶり、ジェット旅客機としては国産初となる。

 同社では3月、全日空(All Nippon Airways)から最大25機の契約を獲得して事業化を決定したが、MRJと同クラスの旅客機市場では、カナダのボンバルディア(Bombardier)やブラジルのエンブラエル(Embraer)といった小型ジェット機メーカーとの厳しい競争が見込まれる。(c)AFP