【10月13日 AFP】英紙サンデー・タイムズ（Sunday Times）とサンデー・テレグラフ（Sunday Telegraph）は12日、英国政府が、金融危機で最も大きな被害を受けた同国の銀行大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（Royal Bank of Scotland、RBS）とHBOSへの公的資金投入に向けて準備を進めていると報じた。

　前例のないこの動きでは、政府が両行の株式を取得することで公的資金を投入する。政府は両行の最大株主となり、政府の代表を役員会に据えるという。

　銀行関係者によると、RBS、HBOS、バークレイズ（Barclays）銀行およびHBOSを買収するロイズTSB（Lloyds TSB）の大手4行が、13日に公的資金の投入を政府に申請する見通し。

　サンデー・タイムズによると、RBSは150億ポンド（約2兆6000億円）、HBOSは100億ポンド（1兆7000億円）の公的資金投入を申請すると見られる。また、英政府は8日、世界的な金融危機にさらされている国内銀行への救済措置として、総額最大500億ポンド（約8兆6000億円）の公的資金を投入する計画を発表しているが、同紙によると救済策の総額は、これを上回る見通し。(c)AFP