【10月6日 AFP】6日の韓国ウォンは米ドルに対し大幅に下落し、約6年5か月ぶりのウォン安水準となった。韓国政府は金融市場安定化のため外貨を投入する準備があると発表した。

 当局と金融機関幹部らの早朝会合の後、政府は「必要とあれば外貨準備を投じ、(ドルの流動性向上を)支援する」と発表した。

 市場専門家らは追加介入の実施には懐疑的だが、6日のウォンの対ドル相場は1ドル=1269.0ウォンとなり、1ドル=1269.8ウォンをつけた2002年5月16日以来のウォン安水準となった。ウォンはドルに対し、前週だけで5.2%下落している。

 韓国の外貨準備高は世界6位の2397億ドル(約24兆8000億円)だが、ここ数週間のウォンを買い支える動きでドルが枯渇している。

 韓国のSK証券(SK Securities)のアナリスト、ウォン・ジョンヒュク(Won Jong-Hyuck)氏はダウ・ジョーンズ・ニューズワイヤーズ(Dow Jones Newswires)に対し、韓国政府の介入余力に対するトレーダたちの信頼が失われているようだと述べた。(c)AFP