【10月3日 AFP】保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(American International GroupAIG)は3日、ニューヨーク連銀(Federal Reserve Bank of New York)からの610億ドル(約6兆4000億円)の借入金を返済するため、非中核部門を売却すると発表した。

 米連邦準備制度理事会(Board of Governors of Federal Reserve SystemFRB)は前月16日、資金繰りが悪化したAIGの破たんを回避するため850億ドル(約9兆円)のつなぎ融資に応じていた。

 AIGは声明で、2007年に約400億ドル(約4兆2000億円)の収益を生み出した米国の損害・傷害保険事業、および外国での損害保険事業は引き続き保有し、海外での生命保険事業も継続するとしている。

 AIGのエドワード・リディー(Edward Liddy)会長兼CEOは、今後は損害・傷害保険事業に集中するとともに、事業売却についてすでに複数の照会を受けていることを明らかにした。(c)AFP