【10月3日 AFP】3日のアジア株式市場は、祝日のため休場だった韓国と上海(Shanghai)市場を除き、軒並み続落した。米株式市場の大幅続落や米政府による金融安定化法案の成り行きへの懸念が反映された。

 3日の東京株式市場の日経平均の終値は前日比216円62銭(1.94%)安の1万938円14銭で、2005年5月以来初めて1万1000円を割り込んだ。

 日銀は13営業日連続で短期市場に8000億円を即日供給する公開市場操作(オペ)を実施したが、株価続落の歯止めとはならなかった。

 大和証券SMBC(Daiwa Securities SMBC)の高橋和宏(Kazuhiro Takahashi)グローバル・プロダクト企画部長は、「米下院が金融安定化法案を可決したとしても、市場が反発するには経済が弱すぎる」と悲観的だ。

 香港(Hong Kong)市場の午前の終値は2.1%安だった。シドニー(Sydney)は1.4%安、シンガポール(Singapore)は2.3%安で引けた。

 唯一、台北(Taipei)市場のみが、投資家の買いが入り0.7%高と反発した。(c)AFP/Danny McCord