【9月26日 AFP】(一部更新)巨額の公的資金を投入する米政府の金融安定化策をめぐって25日、米ホワイトハウスでジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領が開いた超党派の会合は、何の合意もなく終了した。

 会合に先立って民主党のクリストファー・ドッド(Christopher Dodd)銀行住宅都市委員長は、議会の協議で「基本合意した」と述べるなど、金融支援策をめぐる協議には進展があったとの見方が出ていたが、支援策の実行のめどは立っていない。

 会合終了後、下院のステニー・ホイヤー(Steny Hoyer)民主党院内総務は、休会の期限となる26日以降も議会は協議の継続ができると指摘。CNNテレビに対し「任意の期限はない。前進している。合意を目指している」と語った。

 大統領主催の会合には、共和・民主両党の大統領候補、ジョン・マケイン(John McCain)、バラク・オバマ(Barack Obama)両上院議員も出席していた。

 民主党側は、マケイン氏が選挙戦での巻き返しを図って協議を妨害したと非難。ハリー・リード(Harry Reid)民主党上院院内総務は、ドッド委員長との共同記者会見で、「マケイン氏は何もしなかった。プロセスを傷つけただけだ」と述べた。

 一方、共和党側はドッド委員長の「一連の原則について基本的に合意した」との発言について、「最初から何の合意もなかった」と反論。銀行住宅都市委の共和党理事リチャード・シェルビー(Richard Shelby)上院議員は、「その合意とは、どう見ても合意していないという合意だ」と述べた。

 議会は25日夜、ヘンリー・ポールソン(Henry Paulson)財務長官も出席して両党間での協議を再開した。下院金融委員会のバーニー・フランク(Barney Frank)委員長(民主党)によれば、協議は26日朝にもまた行われる。(c)AFP/Jitendra Joshi