【9月22日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)で21日、豪カンタス航空(Qantas Airways)に欧州の航空機大手エアバス(Airbus)の大型旅客機「エアバスA380」が初納入された。カンタス航空は、燃料価格高騰や世界的な景気減速という苦境に加え、最近では飛行中に酸素シリンダーが爆発する事故など問題が相次いでいるが、エアバスA380の導入で競争力を強化していきたい構えだ。

 カンタス航空幹部は、A380について、従来機に比べ防音設備や燃費効率などに優れていると語り、その上で、A380の導入によって、カンタス航空は世界の航空業界で上位を占めていくことが可能だとの自信を示した。

 一方で、この幹部は一連の問題に関しては「カンタスの技術の優秀さは伝説的だ」と述べるにとどまった。

 カンタス航空では7月、香港(Hong Kong)経由で豪メルボルン(Melbourne)へ飛行中のボーイング747-400型機が、酸素シリンダーの爆発が原因と見られる衝撃で機体に穴が開き、マニラ(Manila)空港に緊急着陸している。この事故を含む一連の問題について、豪航空当局は今月初め、カンタス航空に対し整備態勢の向上を求めた。(c)AFP