【9月18日 AFP】17日のロシア株式市場は、大幅に続落し、前日に引き続き取引が停止されている。一方、露当局は、金融市場の混乱を防ぐために440億ドル(約4兆6000億円)を市場に供給する意向を発表した。

 金融当局者によると、露株式取引所のロシア取引システム(RTS)で取引開始後2時間で前日比6.39%下落したことを受け、露連邦金融市場庁(FSFM)がRTSとモスクワ銀行間通貨取引所(MICEX)の取引停止を命じたという。

 通貨ルーブルも前日比3.09%下落し、MICEXでの取引は停止されている。
 
 RTS株価指数は現在、5月に史上最高値を記録してから57%も下落しているが、これはエネルギー価格の下落や世界的な金融不安、政治問題などの複合的な要因によるものとの見方が強い。

 一方、露財務省は、17日の取引が始まってから1時間後、外国貿易銀行(VTB)とスベルバンク(Sberbank)、ガスプロム銀行(Gazprom Bank)の国営銀行3行を通じて、440億ドルを市場に供給すると発表した。

 露インタファクス(Interfax)通信によると、FSFMは少なくともモスクワ(Moscow)時間午後5時(日本時間17日午後10時)までは両市場の取引を停止する方針だという。(c)AFP/Conor Humphries