【9月16日 AFP】(写真追加)米三大格付け機関は15日、同保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(American International GroupAIG)の格付けをそろって引き下げた。

 急拡大する金融危機の中での三大機関による格下げは、AIGにとって命綱を断たれたに等しいと見ることができ、流動性危機への対処に必要な資金調達をいっそう難しくするとみられる。AIGを格下げしたのは、スタンダード・アンド・プアーズ(Standard and Poor’sS&P)、ムーディーズ(Moody's)、フィッチ・レーティングス(Fitch Ratings)。

 S&Pでは、AIGの長期カウンターパーティ格付けを「AA-」から「A-」へ、短期カウンターパーティ格付けを「A-1+」から「A-2」に引き下げた。また、AIGのムーディーズ格付けは「AA3」から「A2」へ、フィッチ格付けは「AA」から「A」へそれぞれ下がった。

 S&Pのアナリスト、ロドニー・クラーク(Rodney Clark)氏は、AIG格下げの主な理由について「担保積み増しをめぐる柔軟性の低下と、住宅ローン関連の損失増加に対する懸念」を挙げた。(c)AFP