【9月16日 AFP】米証券大手リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)の経営破たんを受け、各国の株式市場は金融株を中心に軒並み急落している。

 米株式市場では、リーマン・ブラザーズの破たんや、米銀行大手バンク・オブ・アメリカ(Bank of America、バンカメ)による米証券大手メリルリンチ(Merrill Lynch)の救済合併などを受け、取引開始直後から急落している。

 ニューヨーク(New York)市場のダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)は、前週末比2.53%安で取引が行われている。

 欧州の主要株式市場では一時、前週末比5%以上の記録的な安値となったが、その後、やや回復して取引を終えた。

 ロンドン(London)株式相場のFTSE 100種総合株価指数は、前週末比3.92%安の5204.20。パリ(Paris)市場のCAC40種指数は同3.78%安の4168.97で引けた。フランクフルト(Frankfurt)市場のドイツ株式指数(DAX)も同2.74%安の6064.16となった。

 ロンドン市場では一時、英銀行大手HBOSが前週末比20.2%安、バークレイズ(Barclays)銀行が同10.8%安となり、フランクフルト市場でも、独コメルツ銀行(Commerzbank)が同11.7%安、ドイツ銀行(Deutsche Bank)が同8.24%安となった。

 パリ市場では、仏銀大手のクレディ・アグリコル(Credit Agricole)とソシエテ・ジェネラル(Societe Generale)がそれぞれ前週末比11.9%、同10.9%まで下落した。

 アジア市場でも、軒並み急落となった。東京や香港(Hong Kong)、上海(Shanghai)、ソウル(Seoul)などの主要市場のいくつかは休日により休場していたが、台湾市場では前週末比4.09%安、フィリピン市場は同4.2%安、シドニー(Sydney)市場でも同1.8安となった。(c)AFP