【9月7日 AFP】カンフー発祥の地として名高い中国・河南(Henan)省の嵩山少林寺(Shaolin Temple)が、今まで限られた人々しか触れられなかったとされる武術「易筋経(Yijinjing)」を一般に広く教える講座を中国全土で開始する。上海日報(Shanghai Daily)が5日伝えた。

 カンフーの一種である易筋経は中国のヨガともいわれ、武術を題材にした小説や映画で広く描かれている。

 少林寺の商業部門「Shaolin Huanxidi Company」のWang Shifa氏は上海日報に対し、易筋経のクラスの年内開始に向け、主要都市のスポーツクラブと交渉を進めていると語った。同社は中国のオークションサイト、淘宝網(Taobao.com)で少林寺ブランドの商品のネット販売も手がけている。

 少林寺の易筋経研究センターのCheng Tao所長はAFPの取材に対し、易筋経は、筋肉や骨の強化に役立つ連続した動きと呼吸法だと説明する。

「実際には人びとが思っているほど神秘的なものではない。ヨガのようなもので、毎日のフィットネスによいものだ。非常に独特な体の動きと呼吸法だが、練習すれば一般の人でも習得できる」と語る同所長は、易筋経の普及に自信を示した。同研究所はすでに易筋経関連の通信教育や関連書籍、DVDを販売している。(c)AFP