【9月4日 AFP】米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、地区連銀景況報告(ベージュブック)を公表し、住宅市場の低迷や信用収縮、個人消費の「縮小」で米経済は低調な状態が続いている一方、インフレ圧力が高まっていると指摘した。

 全米12地区連銀の景気情勢分析は「大半の地区で経済活動が低迷し」ており、「弱い」「軟調」「不振」などの表現が並んだという。

 また、米経済活動の約3分の2を占める個人消費が抱える問題を強調。「支出が生活必需品に集中したことで多くの地区で消費の低迷が見られた」「エネルギーや食料品などの値上げに伴う価格押し上げ圧力がほぼ全地区で報告された」などと報告した。

 一方で工業製品やエネルギー関連製品で「価格下落や上昇速度の減少が見られたと指摘する地区もあった」とした。(c)AFP