【9月1日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft) は1日、都内で開催した関係者向けの発表会で家庭用ゲーム機「Xbox 360」を11日から値下げすると発表した。

 エントリーモデルの「Xbox 360アーケード(XBox 360 Arcade)」の価格を現在の2万7800円より約30%安い1万9800円に、ハイエンド機の「Xbox 360 エリート(Xbox 360 Elite)」を約17%安い3万9800円にする。また、スタンダードモデルの「Xbox 360」のハードディスクを60GBに増強して2万9800円で新発売する。

 日本のゲーム機市場を長らく独占してきたソニー(Sony)および任天堂(Nintendo)との競争でXboxは苦戦を強いられてきた。今回の値下げで、価格面では本体価格2万5000円の任天堂の家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」に迫ることになる。

 2009年春までに約100作品の新しいゲームを投入する計画であるほか、オンラインコミュニティ「Xbox Live」にも新機能を導入することも明らかにされた。

 Xboxが日本市場で出遅れた理由として日本のユーザーの好みに合うゲームがないことが指摘されていたが、7日に発売されたXbox専用ゲーム「テイルズ オブ ヴェスペリア(Tales of Vesperia)」が好調で8月10日までの1週間の週間販売台数で初めてXbox360がソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のゲーム機「プレイステーション3(PlayStation3PS3)」を上回った。

 しかし、操作の簡単さから通常のゲームユーザー以外からも人気を集めた任天堂の「Wii」に対しては、Xbox、PS3ともに依然遅れを取っている。(c)AFP