負の連鎖
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【9月11日 IDO Securities】昨晩は、前倒しで発表されたリーマン・ブラザーズの決算が予想よりも弱い結果となったことを受けてドル円は106円台半ばに下落したが、OPECの予想外の減産合意にも関わらず原油が下落に転じる中、米株が比較的堅調に推移し、ドルは主要通貨に対して全般的に上昇。本日は各国で主要経済指標の発表が比較的多く予定されており、各国株式市場の動向を受けた投資家リスク回避の動きが継続するか否かに注目。「米金融システム不安→株価下落→円買いの流れ」が続いており、貴金属市場でも「米金融システム不安→ファンド破綻→ポジション整理の売り」の流れから、NY金も770ドルの支持線割れで、心理的節目750ドルが意識されている。
日本の財務省対内対外証券投資データによると、証券投資関連のフローは8月に4.4兆円と、大幅なネット資金流入超に。本邦投資家の外債売りと海外投資家による日本の債券買いが主因。外債の主な売り手は銀行部門であり、個人投資家は引き続き外債を買い越したが、ネット買い越し額は投資信託を通じた外債投資が1867億円(前月3257億円)に、売り出し債の買い越し額は818億円(同1705億円)にそれぞれ減少。本邦個人投資家による外債投資が堅調さを維持していたことが3月半ばから7月にかけての円安の一因だったが、この流れにも変化が出ている。また、RBNZは本日、50bpの利下げ(市場コンセンサスは25bpの利下げ)を実施、政策金利を7.50%に引き下げたが、声明で追加利下げの可能性を示唆しており、今まで高金利通貨として本邦個人投資家に人気のあった通貨群の上値も重い。
連鎖的に各市場で大きく下げている銘柄群が、13日のメリマンの重要変化日・15日の満月前後で短期的な一服感が出るのか、下げ加速となるのか、週末~週初の値動きに注目したい。
(投資情報部 菊川弘之)
NPO法人日本テクニカルアナリスト協会検定会員(CFTe)ラジオNIKKEI(加藤ゆり(ミス東大)の経済教室)をはじめ、時事通信等でアナリストの目、テクニカル分析情報を掲載。ブルームバーグTV、日経CNBCなど多数のメディアにも出演中。商品先物関係のアナリストとして著名だが、日経平均先物オプション取引や外国為替取引の分析でも定評がある。
[当情報は情報提供を目的としており、当社取り扱い商品に係わる売買を勧誘するものではありません。内容は正確性、完全性に万全を期してはおりますが、これを保証するものではありません。また、当情報により生じた、いかなる損失・損害についても当社は責任を負いません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。]
(c)アイディーオー証券株式会社
日本の財務省対内対外証券投資データによると、証券投資関連のフローは8月に4.4兆円と、大幅なネット資金流入超に。本邦投資家の外債売りと海外投資家による日本の債券買いが主因。外債の主な売り手は銀行部門であり、個人投資家は引き続き外債を買い越したが、ネット買い越し額は投資信託を通じた外債投資が1867億円(前月3257億円)に、売り出し債の買い越し額は818億円(同1705億円)にそれぞれ減少。本邦個人投資家による外債投資が堅調さを維持していたことが3月半ばから7月にかけての円安の一因だったが、この流れにも変化が出ている。また、RBNZは本日、50bpの利下げ(市場コンセンサスは25bpの利下げ)を実施、政策金利を7.50%に引き下げたが、声明で追加利下げの可能性を示唆しており、今まで高金利通貨として本邦個人投資家に人気のあった通貨群の上値も重い。
連鎖的に各市場で大きく下げている銘柄群が、13日のメリマンの重要変化日・15日の満月前後で短期的な一服感が出るのか、下げ加速となるのか、週末~週初の値動きに注目したい。
(投資情報部 菊川弘之)
NPO法人日本テクニカルアナリスト協会検定会員(CFTe)ラジオNIKKEI(加藤ゆり(ミス東大)の経済教室)をはじめ、時事通信等でアナリストの目、テクニカル分析情報を掲載。ブルームバーグTV、日経CNBCなど多数のメディアにも出演中。商品先物関係のアナリストとして著名だが、日経平均先物オプション取引や外国為替取引の分析でも定評がある。
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