【8月7日 AFP】経営悪化が伝えられる米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック、Freddie Mac)は6日、4-6月期決算で純損失の大幅な拡大を発表するとともに、米住宅市場の低迷の長期化を受けて配当を80%引き下げる意向を示した。

 フレディマックの4-6月期決算は、8億2100万ドル(約900億円)の純損失。1株当たり1ドル63セント減で、おおかたのアナリストの予測だった1株当たり53セント減を3倍以上も上回った。

 債務不履行や差し押さえ、住宅価格の下落などで25億ドル(約2700億円)の貸倒引当金を計上した。

 また、同社は、四半期配当を1株25セントから80%減の5セント以下に引き下げる意向を表明した。引き下げ実施には、取締役会の承認が必要となる。

 フレディマックおよび米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ、Fannie Mae)は、米議会の設立許可を受けているものの株式が上場される政府系住宅金融機関(GSE)で、米国内のすべての住宅ローンの約半分を保有もしくは保証しており、その総額は5兆ドル(約550兆円)に上る。(c)AFP/Veronica Smith