【7月31日 AFP】カナダのノヴァ・スコシア銀行(Scotiabank)が30日発表した世界の自動車販売に関する報告書によると、欧米諸国で販売台数が低迷する中、ブラジル、インド、中国など新興国が需要をけん引し、2008年の世界販売台数は過去最多を更新する見通しだ。

 報告書によれば、08年上半期の世界販売台数は、欧米各国の景気減速や記録的な原油高騰の影響でわずか1.5%増に留まる。一方でブラジル、ロシア、インド、中国では同期間に2けたの伸びを維持しており、同行のシニア・エコノミストで報告書を執筆したカルロス・ゴメス(Carlos Gomes)氏は、08年通期では7年連続で前年を上回るとの見込みを示した。

 ゴメス氏は、2009年にはこれら新興国での自動車販売台数が米国内販売台数を追い越すと予想している。(c)AFP