ルフトハンザ航空で繁忙期にスト決行、独サービス労組
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【7月28日 AFP】ドイツ航空最大手ルフトハンザ航空(Lufthansa)が、夏期休暇などで利用者がピークに達するこの時期、同航空に対する賃上げ要求を決議した「統一サービス産業労働組合(Verdi)」によるストライキに直面している。
前週の同労組発表によると、ルフトハンザ航空の地上職員および乗務員は、27日午前0時(日本時間28日午前7時)から一斉に勤務を停止する。同労組は組合員90.7%の圧倒的賛成で、ストライキ決行を承認したとしている。
労組側はルフトハンザとの交渉を放棄したが、ルフトハンザ側は労組代表と協議する用意があるとしており、同社広報担当は声明で、ストライキ決行について「理解しがたい」と述べた。
Verdi側は約5万人のルフトハンザ従業員について、協約有効期間12か月とし9.8%の賃上げを求めているのに対し、ルフトハンザ側は協約期間21か月で6.7%アップを提示している。
Verdiの交渉担当者エルハルト・オット(Erhard Ott)氏は、週内に「大きな混乱」を起こすと明言し、夏期休暇の準備を進める利用客らに、ストライキの要求に対する理解を求めた。1日平均15万人の旅客が同航空を利用しており、7月は1年の中でも最大の繁忙期の一つに当たる。
ドイツの主要空港であるフランクフルト(Frankfurt)、ミュンヘン(Munich)、デュッセルドルフ(Duesseldorf)はいずれも同社がストライキを予定する11の空港に含まれている。しかし、ストライキ序盤の展開がどの程度の規模になるかは、まだ明らかになっていない。
ルフトハンザではドイツ鉄道(Deutsche Bahn)に代替輸送の協力を依頼した。ドイツ鉄道側は受け入れ余地は十分にあるとしている。
ルフトハンザ航空のヴォルフガング・マイヤーフーバー(Wolfgang Mayrhuber)会長兼CEOは、「経営上、経済的余地が極度に制限されている」現状下で、最新のもの以上の条件はもはや提示できないとしている。
しかし組合側は、ルフトハンザの07年の営業利益が13億8000万ユーロ(約2340億円)で、08年もこの数字は達成することが予測されることから、同社には労働側の要求を満たすだけの余裕があると指摘している。
ルフトハンザ傘下のシティライン(CityLine)とユーロウィングズ(Eurowings)のパイロットが加入する労働組合「コックピット(Cockpit )」も22日から23日にかけてストライキを行い、約1000便が欠航した。
コックピット側はルフトハンザのパイロットと同等の給与を求め、5.5%の賃金アップとボーナスという会社側が提示した条件を拒否した。
一方、ルフトハンザの労働争議はライバルの航空会社にとって大きなチャンスだ。ルフトハンザと多くの国際路線で競合する英格安航空easyJetのジョン・コールザート(John Kohlsaat)CEOは前週、ルフトハンザの労働争議は新規顧客を獲得するチャンスだと語った。(c)AFP/Mathilde Richter
前週の同労組発表によると、ルフトハンザ航空の地上職員および乗務員は、27日午前0時(日本時間28日午前7時)から一斉に勤務を停止する。同労組は組合員90.7%の圧倒的賛成で、ストライキ決行を承認したとしている。
労組側はルフトハンザとの交渉を放棄したが、ルフトハンザ側は労組代表と協議する用意があるとしており、同社広報担当は声明で、ストライキ決行について「理解しがたい」と述べた。
Verdi側は約5万人のルフトハンザ従業員について、協約有効期間12か月とし9.8%の賃上げを求めているのに対し、ルフトハンザ側は協約期間21か月で6.7%アップを提示している。
Verdiの交渉担当者エルハルト・オット(Erhard Ott)氏は、週内に「大きな混乱」を起こすと明言し、夏期休暇の準備を進める利用客らに、ストライキの要求に対する理解を求めた。1日平均15万人の旅客が同航空を利用しており、7月は1年の中でも最大の繁忙期の一つに当たる。
ドイツの主要空港であるフランクフルト(Frankfurt)、ミュンヘン(Munich)、デュッセルドルフ(Duesseldorf)はいずれも同社がストライキを予定する11の空港に含まれている。しかし、ストライキ序盤の展開がどの程度の規模になるかは、まだ明らかになっていない。
ルフトハンザではドイツ鉄道(Deutsche Bahn)に代替輸送の協力を依頼した。ドイツ鉄道側は受け入れ余地は十分にあるとしている。
ルフトハンザ航空のヴォルフガング・マイヤーフーバー(Wolfgang Mayrhuber)会長兼CEOは、「経営上、経済的余地が極度に制限されている」現状下で、最新のもの以上の条件はもはや提示できないとしている。
しかし組合側は、ルフトハンザの07年の営業利益が13億8000万ユーロ(約2340億円)で、08年もこの数字は達成することが予測されることから、同社には労働側の要求を満たすだけの余裕があると指摘している。
ルフトハンザ傘下のシティライン(CityLine)とユーロウィングズ(Eurowings)のパイロットが加入する労働組合「コックピット(Cockpit )」も22日から23日にかけてストライキを行い、約1000便が欠航した。
コックピット側はルフトハンザのパイロットと同等の給与を求め、5.5%の賃金アップとボーナスという会社側が提示した条件を拒否した。
一方、ルフトハンザの労働争議はライバルの航空会社にとって大きなチャンスだ。ルフトハンザと多くの国際路線で競合する英格安航空easyJetのジョン・コールザート(John Kohlsaat)CEOは前週、ルフトハンザの労働争議は新規顧客を獲得するチャンスだと語った。(c)AFP/Mathilde Richter